学会発表に比べて,論文は敷居が高いと思います.
自分の経験でも日本語論文は学会誌,商業誌が多く,査読でつっこまれることがあるもののrejectされることはありませんでした.
しかし,英語論文は一流雑誌だけでなく,査読が比較的緩いと考えられているオープンアクセス誌で,インパクトファクターがない雑誌でもrejectされることが多々あります.
研究デザイン,症例数など原因は多岐にわたりますが,rejectの憂き目に合わないように研究開始前に強みをつくっておくことが重要だと思います.そこで今回は論文にできるネタの作り方を記載していきます.
1.追跡期間を長く設定する.
臨床的に重要なテーマであれば追跡期間を他の論文より長く設定することで,重要な知見を提供することができます.
気になる症例,テーマがあれば論文を探して,それより長い期間を追跡すればOKです.
2.サンプル数を増やす
サンプル数の暴力と言われるほど,近年ではレジストリ関連の論文が量産されており,サンプル数は数万〜数十万ととんでもない数字です.
ただし稀な症例に限って言えば,サンプル数をそこまで増やすことはできないので,多施設で検討してみることがいいかもしれません.
3.ガイドライン改定後の動向
ガイドライン改訂後の変更項目に着目してテーマを設定する方法です.
4.施設環境の利点を活かす
欧米と比較して日本の施設でしかやっていないことはあると思います.
これについては自分もまだ調査中ですが,日本の施設であることがアピールできる項目があれば強みとして記載することができるかもしれません.
まとめ
論文を書くということは臨床医にとって,必須とまで言わないまでも自分の知見を世に出すいい機会だと思います.このような項目に注意しながら,是非論文にチャレンジしてみてください.