整形外科学的考察を行うブログ

Daily Orthopedics ~整形外科チャンネル~

整形外科専門医が執筆.日々の診療に役立つ知識をまとめています.

MENU

膝関節レントゲン写真のみかた

【構造】

・人体で最も大きな関節であり,大腿骨と脛骨間の大腿脛骨関節,膝蓋骨と大腿骨の間の膝蓋大腿関節に関節面をもち,大腿脛骨関節は内側・外側コンパートメントに分かれる.

・半月板,靭帯,筋肉を中心とした軟部組織により安定性を保っている.

・屈伸運動のほか,回旋運動も生じ,最終伸展時には脛骨は大腿骨に対して15°程度凱旋し,屈曲していくと脛骨は大腿骨に対して内旋していく.

・内外側側副靭帯,前・後十字靭帯,内外側半月板が存在する.

【単純X線写真】

−正面像

・骨の配列,骨折線の有無,石灰化,骨化の有無を確認します.

読影はABC,すなわちA:アライメント,B:骨(Bone),C:軟骨(Cartilage)に準じて確認していきます.

・アライメントとしてHKA(Hip knee ankle angle),FTA(Femoral tibial angle)やLDFA(lateral disital femoral angle),MPTA(medial proximal tibial angle)を確認します.膝関節の内外反アライメントを測定します.

・B,Cの評価として内側,外側の関節裂隙の評価をします.画像は通常の正面像ですが,正確な評価には立位,膝屈曲位撮影であるローゼンバーグ撮影を行います.

f:id:tmlucky8:20211108183511p:plain

-側面像

・大腿脛骨関節の適合性や膝蓋骨高の測定を行います.

f:id:tmlucky8:20211108183546p:plain

−軸射像

スカイラインビューとも呼称します.

・膝蓋骨の適合性,脱臼or亜脱臼,変形性関節症性変化の有無を観察します.

f:id:tmlucky8:20211108183605p:plain