連日暑い日が続いております.
本日は外傷シリーズ
舟状骨骨折についてです.
【舟状骨の解剖】
手根骨の中で近位,橈側側にある骨で月状骨と隣接して橈骨と関節面を形成しています.
【診察】
手の外傷の際には,一般的な診察に加えてsnuff boxという嗅ぎタバコ窩と呼ばれる部分の圧痛をみてください.
圧痛があれば,舟状骨骨折を疑って単純X線をみましょう.
【画像】
単純X線写真では通常の手関節写真では分かりづらく,尺屈して撮影することがポイントです.
最大尺屈位での撮影で骨折線が明瞭になります.
舟状骨の血行は末梢から中枢に向かうので,骨折すると中枢骨片の血行は不良になる.
【分類】
【治療】
適切な治療が行われないと偽関節に陥るため骨折線が明瞭な場合は手術適応です.
手術画像については下記リンクがイメージしやすいと思います.