アキレス腱断裂の低侵襲手術
目次
アキレス腱断裂の部位と血流,手術保存治療の違いについて
アキレス腱断裂は腱の変性が関与しており,腱周囲の血流,断裂部位に関連があります.
治療は手術治療,保存治療があります.
アキレス腱断裂の手術治療
アキレス腱断裂に対して手術を行う場合
強固な縫合法を選択して,術後の外固定期間を短縮し, 早期の社会復帰やスポーツ復帰を目指すことが目的となります.
従来は皮切を5−7cm程度おいて,腱断端両側に縫合糸をかけて縫合する方法が主流でした.
低侵襲治療の紹介
現在,アキレス腱断裂の治療にも患者さんの負担を軽減するために,低侵襲,早期社会復帰を目的とした治療が行われています.
我々は,アキレス腱上に3cmの皮膚切開をおいて,腱に強固な縫合糸を通して,踵骨に固定する方法を行っています.
強固な固定が得られるため,従来法で使用してきたアキレス腱装具は必要なく,術翌日から足関節運動を行い,2週間前後で全荷重歩行を許可しています.