整形外科学的考察を行うブログ

The Bone Identity ~整形外科医の日常~

整形外科医による日々のつぶやきです.

Akagi line TKA作図

Akagi line TKAにおける脛骨側の指標 

2018年8月2日 改訂2版

Akagi lineとは

TKAにおける脛骨コンポーネントの回旋についての指標

 脛骨の骨切りは脛骨の機能軸に対して垂直に骨切りを行います.

脛骨コンポーネントの回旋位設置は良好な膝蓋骨のトラッキング,大腿骨コンポーネントとのrotational mismatchの予防の意味で重要です.

その際の回旋の指標がAkagi lineと命名されています. 

 

 

脛骨コンポーネント設置における脛骨回旋について

従来,脛骨粗面の内側1/3からPCL付着部を結ぶ線が,前後軸の指標として用いられてきました.

2005年にAkagiらがVariability of extraarticular tibial rotation references for total knee arthroplasty.Clin Orthop Relat Res. 2005 Jul;(436):172-6)で報告したAkagi lineは脛骨粗面の膝蓋腱付着部内側縁とPCL付着部を結ぶ線で,SEAと直行する再現性が高い前後軸と報告しています.

 

・脛骨外旋について過外旋もよくないが内旋位設置は成績不良のためAkagi lineより内側設置とならないように注意する必要があります.

下の黄色線が従来のPCL−1/3TT(脛骨結節)で,Akagi lineは白線となっております.

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Ann Transl Med. 2016 Jan; 4(1): 3.

 

Akagi lineより内側つまり過内旋でコンポーネントを設置すると,脛骨後傾の分だけ外側が予定より深く骨切りされ,外反位になる危険性があります.

外旋位設置ではその逆で内側が予定より深く骨切りされる可能性があります.

 

 TKAにおける脛骨の内反,外反アライメントの指標についてまとめています

tm-ortho.hatenablog.com

 

TKAにおける大腿骨側の回旋アライメントについてまとめています.

tm-ortho.hatenablog.com