整形外科学的考察を行うブログ

The Bone Identity ~整形外科医の日常~

整形外科医による日々のつぶやきです.

株価急落!それでも投資家がアップルに投資するべき理由。

アップルショック 

アップルが2019年1月2日引け後、利益警告を出しました。

内容は売上高の下方修正で旧ガイダンスでは売上高予想は890億~930億ドル、コンセンサスは913.7億ドルだったものが、第1四半期(12月期)の売上高ガイダンスは840億ドルへ引き下げられるというものです。

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 売上不振の原因

iPhoneが売れていない

 まず中国での販売不振が挙げられます。中国のアップル店舗への来店客が減り、売上が著しく減速しました。米中関係の悪化や米中貿易戦争が影を落としていると考えられます。

 さらに米国市場でも、通信会社がハンドセットに対する補助金を相次いで減額したため、高価なiPhoneが売れにくくなっています。

 米国は年々インフレしているためiPhone価格も上昇しています、しかし日本では賃金は多少上がっているものの、インフレが全く起こっておらず、相対的にiPhoneが高値となってきています。現在は若干円高に振れているものの、それで補えないほどの価格上昇となることや、長年使っているiPhoneへの愛着や新機種への魅力減などで販売不振に陥っているわけです。

iPhone販売の不振が伝わる…Appleの迷走ぶり - ライブドアニュース

 

 アップルはスマートフォン市場が飽和しつつある状況の中でブランド価値と販売価格の上昇で利益を上げていく戦略をとってそれが奏功してきたわけです。

 その方策もついに天井が見えてきた。これが「アップル・ショック」の概要です。米国株式市場は1月3日、急落を演じています。

 アップルの時価総額が750億ドルも減じたとされています。

 

今後のアップルは投資対象になるか

 結論から言えば、投資家はまだアップル株を保有し続けた方が賢明です

なぜなら、アップルの現在の株価パフォーマンスはiPhoneと結びついている一方、同社の今後の収益は、13億台と推定される膨大な可動端末と結びついていると考えられるためです。

 外部ネットワーク性で一度市場のシェアを握ったものはその後のルール変更、市場拡大に絶対的に有利なのは明白です。

 例えば、端末が可動している限り、クラウドのストレージ料金や、Apple Musicの月額料金の増加、その他サービスの向上などで端末から収益化を図るための方法を見つける余地が残されているからです。

 

 多少の料金の改悪などでは端末を変えるという選択肢は多くの場合ないわけです。

一度決めた方法を変えたり、新しい機器を導入することは、多くの人にとって大変ストレスです。

iPhoneを買い替えたことがある方ならわかると思いますが、クラウドを利用してデータ、アプリの同期が完了する便利さは捨てがたいものです。

 これは顧客の忠誠ということといえます。

 端末を変えることへの負担、アップル製品を保有していることの商品価値、ブランド性から考えるとアップルの地位が脅かされるリスクは低いでしょう。

 

 そもそも投資家のアップルに対するセンチメントは5cの失望、大画面の6の成功、6sの不振といった具合に数年で揺れ動いてきました。

 その中でブランドを確率し、株価を上昇させてきたこと、バランスシートが強固であること、顧客基盤が強固であることやソフトウェア、サービスの姿勢、配当金の増配など優良な点が多数あります。

現在アップルの2019年度の予想PERは12倍で、S&P 500の14.2倍を下回り、割安です。

iPhoneの売上不振は現時点で十分に株価に織り込まれたと考えられ、買い場がきたとも考えられます。

 しかし過度に楽観的にはいられないのも事実

スマートスピーカーでは米国ではAMZONのエコーがシェア最大など幾つかのテクノロジーで競争の後手に回っている点があります。

ただ自分の印象としては最近のテクノロジーにはiPhoneほどのインパクトはなく、市場に普及するかも明らかではありません。

これらの機器が市場に普及して収益化につながるのであれば、後手に回っているアップルの株価は上がりどまる可能性もあり、今後の動向に注意することは必要です。

 

まとめ

 iPhoneのブランド、市場シェアを考えれば、端末の売上が低迷しても収益化の方法が改善されれば利益上昇が見込めるものの、未来は誰にもわかりません。

しかし現在の株価が低すぎると考えられるため、同社への投資は依然として検討していいと考えられます。