このブログを執筆時点(臨床医5年目)における私の論文経験についてです.
日本語症例報告 2編
日本語原著論文 2編
英語原著論文 1編
英語症例報告 1編 under the review
となっています.
大学院入学前で市中病院研修後,地域病院勤務の身としては,まあまあ頑張っている方ではないかと自分を励ましています.
論文は1編書くのにも
①Introductionとしての既存の知識,文献の収集
②対象の詳細な観察,検討
③Discussionでの論旨の進め方
④画像の調整
⑤参考文献の羅列(これが本当にいつも大変)
といった多くの壁が存在するので,臨床で多忙な勤務医には手が回らないのが現実かと思います.
現在自分が必死で悩んで,考えている内容なので,自分の今までのTry & Error,対策,効率化の方法について本ブログを通して紹介していきたいと思います.
今回はモチベーションについて
私は論文執筆の意義について,自分のブランド化,差別化のためと割り切っています.
世界は膨大なデータが溢れることにより「自動化」,ネットワーク型社会に移行することで起きる「分散化」が加速的に進んでいます.
そのような中で我々医師も自信をブランド化する手法,マーケティングなどについて学んで行く必要があると思います.
今まで以上に医師は患者にselectionされる時代が来るのです.
それができない医師は淘汰され,もしくは非専門領域診療が多くなり,結果忙しさに拍車がかかるという現象が起きるのではないでしょうか.
そうなる未来を想像した上で,医師のセルフブランディング方法として研究業績,手術内容について今まで以上に発信していく必要があると考えます.
手術内容については経験により一定のレベルまではできるかもしれませんが,論文については早めに取り組み,蓄積していく必要があると思います.なぜなら書き方にもコツが要りますし,一朝一夕に身につく技術ではないと体感的に感じたからです.
周囲に論文を書いている人がいない状況でこそ,みんながやっていないから,自分もやらなくていいか.ではなく,やっていないからこそ,やっていないことこそ,取り組むべきと考えて始めてみるべきだと思います.
偉そうな文章を書いてみましたが,自分を奮い立たせるつもりで今後も発信を続けて行きたいと思います.