〜ながら,整形外科を目指す

諸事情で回り道をしながら整形外科専門医を目指している医師のブログです.医学,語学,資産形成,コーヒー,EDM,スポーツが好物です.

尺骨茎状突起骨折,尺骨遠位端骨折 Biyani分類

橈骨遠位端骨折に尺骨茎状突起骨折合併するケースにはよく遭遇しますが,尺骨の骨幹端部で粉砕している症例がいたのでまとめます.

治療方針の決定には

1)茎状突起骨折の部位

2)遠位橈尺関節の状態

上記2点の把握が重要です.

また橈骨遠位端骨折合併の際は,尺骨単独骨折と区別することが必要です.

合併例では一般的に,橈骨固定後も遠位橈尺関節の不安定性を認める症例や,尺骨骨片の異常可動性がある症例に骨接合術が必要となります.

 

f:id:tmlucky8:20171112222030p:plain

尺骨茎状突起に付着する三角線維軟骨複合体(TFCC)

TFCCの機能

遠位橈尺関節の支持性,および尺側手根骨の緩衝作用.

 

f:id:tmlucky8:20171112222044p:plain

内田先生らの分類

 

f:id:tmlucky8:20171112222107p:plain

中村先生らの分類

a)先端部骨折,b)中央部骨折,c)基部水平骨折,d)基部斜骨折

f:id:tmlucky8:20171112222125p:plain

骨折が茎状突起だけではなく,骨幹端に及ぶ際に用いられる,Biyani分類