〜ながら,整形外科を目指す

諸事情で回り道をしながら整形外科専門医を目指している医師のブログです.医学,語学,資産形成,コーヒー,EDM,スポーツが好物です.

TKA 内外反アライメント

引き続きTKAについてです.次は脛骨骨切りにおける内外反アライメントについて.

まずは機能軸(Mechanical axis)に垂直に骨切りすることが大前提です.

片足が短いと,バランスが悪くなり反対側に負担が来るように,脛骨内でも左右が均等である必要があります.

髄外ロッドを使用する方法が主流ですが,ロッドの近位部を脛骨粗面の内側1/3,遠位部を足関節中心,第2中足骨に合わせる方法は

1.足関節正面が脛骨より外旋していることがある

2.個人差がある

という点で,内反で骨切りとなってしまう危険性があります.

そこで機能軸として再現性が高くよい指標として,Fukagawa先生らがAnterior border of the tibia as a landmark for extramedullary alignment guide in total knee arthroplasty for varus knees.で報告した方法が有用のようです.

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J Orthop Res. 2011 Jun;29(6):919-24. doi: 10.1002/jor.21335. Epub 2011 Jan 21.

下表のようにAxisを1−10まで設定してそれぞれの機能軸における信頼性を検討したようです.
結果ではAxis4,9が有用ということで結論として

膝蓋腱付着部内側1/3〜脛骨遠位1/4の部分と,脛骨前縁の近位1/3と遠位1/3を結ぶ線の2つが機能軸として有用のようでした.